夏コミ(C88)のお知らせ
まずは夏コミの参加日とスペースのお知らせ
8月16日(日曜日 3日目)
東ア-59b
堕落事故調査委員会
「だらくじこちょうさいいんかい」です。
たまに、ついらく と言われる方がおりますが、狙い通りです。
っと・・・ようやく入校できました(*´Д`)
今年もなんとか出せそうです。
ウェディングピーチ本のはずが、セラムン本
《穢れ蝶々》
今回は、hiroさんが担当してくださいました。
ストーリーは1本となります。
【第42話 Sヴィーナスの過去 美奈子の悲恋】
もしもセーラームーンが駆けつけなかったら! という妄想ストーリーです。
(本当であれば、コミ1で出す予定でした……すみません)
当日は暑くなりそうですが、是非ともおいで下さいませ(*゚∀゚)
そうそう、とらのあな様でも通販予約が開始されてますので、
イベント不参加の方は是非こちらからも!
(バナーをクリックで販売ページが開きます)
以下、サンプルっす
・
・
・
そこには無数の芋虫が這いずり回っていた。それは妖魔パピオンによって芋虫とされた人間の成れの果て。
「あ……あぁ……」
その中で一人――いや、一匹の芋虫が息も絶え絶えで倒れていた。金色の長い髪が地面に散らばり、赤いリボンを付けているそれは芋虫の姿に堕とされたセーラーヴィーナス。
(……欲しい……)
芋虫に呑み込まれた際にエナジーを吸われ、そして芋虫となってからは強烈な飢えに襲われていたのだ。
周囲では、幾匹もの芋虫が糸で巻かれた人間の股間へと群がり、その男性器から精液を貪ってエナジーを吸っている。
そう、芋虫になりたてのセーラーヴィーナスに、パピオンは言ったのだ。
「それは芋虫の身体がお前と一体化したものだ。その内に意のままに這い回れるようになる」
終始パピオンの顔は嘲りに満ちていた。
「餌は既に羽化した奴等が置いていく。お前たち芋虫は、早くそれを食べて成虫となるんだ。まあ、拒否したくても無駄だろうがな。身体が勝手に動いてくれるだろうさ」
(決して、言うとおりになるもんですか……)
セーラーヴィーナスはそのパピオンの言葉を思い出し、涙を一筋流す。だが、そんなハンガーストライキも、既に限界を超えていた。何度この空腹を耐えただろうか。
(ちょっとだけ……なら……)
今の、この飢餓感をが収まる程度にエナジーを吸う。そうすれば、また自分は抵抗することが出来る。そんな悪魔の囁きが先程からセーラーヴィーナスの心を揺さぶっている。
(でも……一度吸ってしまったら……)
「あ、ああ……」
満足に言葉を発する事も出来ない程に飢え、夢遊病者のような顔つきで、ゆっくりと身動きの出来ない餌へと這い寄って行く。
(嗚呼……もう、駄目……我慢、できない……)
一度だけ、そう一度だけ、ほんの少し吸うだけ。いつしか自分にそう言い聞かせていた。
(いい、においっ!!)
セーラーヴィーナスは、餌の股間へと近付くと、一心不乱に男性器にしゃぶりついた。
ジュルッ! ジュルルッ!
下品な音を立て、美しい顔を崩壊させ、餌を貪った。
・
・
・
何かを懸命に叫んでいるかのような表情をした人間の形が浮き上がり、ひと目で誰の蛹であるかが解る。そんな物言わぬ蛹の姿となったセーラーヴィーナスに、妖魔パピオンは満足した表情を浮かべて呟くのだった。
「ふふふ、いつもお前は私の後を追ってばかり。後を追って妖魔へと生まれ変わるなんて思っても見なかったろう?」
蛹は、その問いに答えることはない。
「これでお前は過去からも現在からも解き放たれる……楽しみだなぁセーラーヴィーナス――」
パピオンは愛おしそうに蛹を触った。
その愛おしさに包まれた悪意は、蛹の中で眠るセーラーヴィーナスにも届いていた。
(私は今までずっと戦ってきたのよ……)
セーラーVとして、セーラーヴィーナスとして、戦士としての使命を何よりも優先させて強大な悪と戦ってきた。
(自分の夢も我慢して……でも仕方ないわ。私はプリンセスを守り、金星を守護する戦士だもの)
孤独では無かった。セーラーヴィーナスとして日本へ来てから、かけがえの無い仲間とも巡り会えた。プリンセスにも出会う事が出来た。
(私が辛い過去を持っていたって、仲間に余計な負担はかけられない……だって、私達はセーラー戦士……)
ならば、とどこからか声が響く。
『仲間などいなければいい』
(駄目よ……みんなは大切な友達。使命を共にする大切な仲間)
『使命など無ければいい』
(使命は何よりも大事なこと……前世から引き継がれた、私の存在理由……)
『お前はこれから生まれ変わる。セーラー戦士のお前は消え、使命も消える』
(私が……消える……?)
『妖魔として生きるのだ。お前を苦しめるもの等なにもない』
(私が……妖魔に……)
『使命がお前を苦しめる。仲間がお前を苦しめる。ならば、全てを消せばいい』
(い、や……そんなこと……いや、よ)
『仲間を殺すのだ。殺せ。コロセ。コロセ。コロセ――』
(でき、ない……)
『全てが楽になる。仲間からも解き放たれれば使命からも解き放たれる』
(いや……いやいや……)
声は延々と同じことを繰り返し続ける。霞がかかったようにはっきりとしない思考は、普段であれば一笑に付すような悪魔のささやきを反芻してしまう。心に、頭に、その囁きは浸透していく。
8月16日(日曜日 3日目)
東ア-59b
堕落事故調査委員会
「だらくじこちょうさいいんかい」です。
たまに、ついらく と言われる方がおりますが、狙い通りです。
っと・・・ようやく入校できました(*´Д`)
今年もなんとか出せそうです。
ウェディングピーチ本のはずが、セラムン本
《穢れ蝶々》
今回は、hiroさんが担当してくださいました。
ストーリーは1本となります。
【第42話 Sヴィーナスの過去 美奈子の悲恋】
もしもセーラームーンが駆けつけなかったら! という妄想ストーリーです。
(本当であれば、コミ1で出す予定でした……すみません)
当日は暑くなりそうですが、是非ともおいで下さいませ(*゚∀゚)
そうそう、とらのあな様でも通販予約が開始されてますので、
イベント不参加の方は是非こちらからも!
(バナーをクリックで販売ページが開きます)
以下、サンプルっす
・
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・
そこには無数の芋虫が這いずり回っていた。それは妖魔パピオンによって芋虫とされた人間の成れの果て。
「あ……あぁ……」
その中で一人――いや、一匹の芋虫が息も絶え絶えで倒れていた。金色の長い髪が地面に散らばり、赤いリボンを付けているそれは芋虫の姿に堕とされたセーラーヴィーナス。
(……欲しい……)
芋虫に呑み込まれた際にエナジーを吸われ、そして芋虫となってからは強烈な飢えに襲われていたのだ。
周囲では、幾匹もの芋虫が糸で巻かれた人間の股間へと群がり、その男性器から精液を貪ってエナジーを吸っている。
そう、芋虫になりたてのセーラーヴィーナスに、パピオンは言ったのだ。
「それは芋虫の身体がお前と一体化したものだ。その内に意のままに這い回れるようになる」
終始パピオンの顔は嘲りに満ちていた。
「餌は既に羽化した奴等が置いていく。お前たち芋虫は、早くそれを食べて成虫となるんだ。まあ、拒否したくても無駄だろうがな。身体が勝手に動いてくれるだろうさ」
(決して、言うとおりになるもんですか……)
セーラーヴィーナスはそのパピオンの言葉を思い出し、涙を一筋流す。だが、そんなハンガーストライキも、既に限界を超えていた。何度この空腹を耐えただろうか。
(ちょっとだけ……なら……)
今の、この飢餓感をが収まる程度にエナジーを吸う。そうすれば、また自分は抵抗することが出来る。そんな悪魔の囁きが先程からセーラーヴィーナスの心を揺さぶっている。
(でも……一度吸ってしまったら……)
「あ、ああ……」
満足に言葉を発する事も出来ない程に飢え、夢遊病者のような顔つきで、ゆっくりと身動きの出来ない餌へと這い寄って行く。
(嗚呼……もう、駄目……我慢、できない……)
一度だけ、そう一度だけ、ほんの少し吸うだけ。いつしか自分にそう言い聞かせていた。
(いい、においっ!!)
セーラーヴィーナスは、餌の股間へと近付くと、一心不乱に男性器にしゃぶりついた。
ジュルッ! ジュルルッ!
下品な音を立て、美しい顔を崩壊させ、餌を貪った。
・
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・
何かを懸命に叫んでいるかのような表情をした人間の形が浮き上がり、ひと目で誰の蛹であるかが解る。そんな物言わぬ蛹の姿となったセーラーヴィーナスに、妖魔パピオンは満足した表情を浮かべて呟くのだった。
「ふふふ、いつもお前は私の後を追ってばかり。後を追って妖魔へと生まれ変わるなんて思っても見なかったろう?」
蛹は、その問いに答えることはない。
「これでお前は過去からも現在からも解き放たれる……楽しみだなぁセーラーヴィーナス――」
パピオンは愛おしそうに蛹を触った。
その愛おしさに包まれた悪意は、蛹の中で眠るセーラーヴィーナスにも届いていた。
(私は今までずっと戦ってきたのよ……)
セーラーVとして、セーラーヴィーナスとして、戦士としての使命を何よりも優先させて強大な悪と戦ってきた。
(自分の夢も我慢して……でも仕方ないわ。私はプリンセスを守り、金星を守護する戦士だもの)
孤独では無かった。セーラーヴィーナスとして日本へ来てから、かけがえの無い仲間とも巡り会えた。プリンセスにも出会う事が出来た。
(私が辛い過去を持っていたって、仲間に余計な負担はかけられない……だって、私達はセーラー戦士……)
ならば、とどこからか声が響く。
『仲間などいなければいい』
(駄目よ……みんなは大切な友達。使命を共にする大切な仲間)
『使命など無ければいい』
(使命は何よりも大事なこと……前世から引き継がれた、私の存在理由……)
『お前はこれから生まれ変わる。セーラー戦士のお前は消え、使命も消える』
(私が……消える……?)
『妖魔として生きるのだ。お前を苦しめるもの等なにもない』
(私が……妖魔に……)
『使命がお前を苦しめる。仲間がお前を苦しめる。ならば、全てを消せばいい』
(い、や……そんなこと……いや、よ)
『仲間を殺すのだ。殺せ。コロセ。コロセ。コロセ――』
(でき、ない……)
『全てが楽になる。仲間からも解き放たれれば使命からも解き放たれる』
(いや……いやいや……)
声は延々と同じことを繰り返し続ける。霞がかかったようにはっきりとしない思考は、普段であれば一笑に付すような悪魔のささやきを反芻してしまう。心に、頭に、その囁きは浸透していく。
コメントの投稿
お待ちしてました!
久々の更新をお待ちしてました!
セーラーヴィーナス主演の42話は印象的でした。
(※ある意味トラウマかもw)
既に予約済ですが、ウェディングピーチ本も楽しみしています♪
今後とも頑張って下さい~!
セーラーヴィーナス主演の42話は印象的でした。
(※ある意味トラウマかもw)
既に予約済ですが、ウェディングピーチ本も楽しみしています♪
今後とも頑張って下さい~!
穢れ蝶々
こんばんは、ご無沙汰してます。
昨日穢れ蝶々をとらのあなで購入しました。初めてダウンロードしないで入手できたので嬉しいです。
次のお話も楽しみにしてます。
希望は人形化…すみません、我儘でした。
昨日穢れ蝶々をとらのあなで購入しました。初めてダウンロードしないで入手できたので嬉しいです。
次のお話も楽しみにしてます。
希望は人形化…すみません、我儘でした。
お初です!私はゆっくりdl販売を待ちます…今回のは中々自分が好きなシチュが出てるのですごい期待してます!
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